不登校セミナーにて登壇およびグループワークに参加してきました!

原田先生ブログ

こんにちは。フリースクールきのこの原田です。

7月23日(火)に、安城市教育センターにて不登校セミナーが開催されました。

このセミナーは「安城市不登校・ひきこもり支援ネットワーク」主催で、ネットワーク代表の方を中心に関係者の方や当事者の親御さんで作られた会で、原田もネットワークのお仲間に入れていただいている関係で、当日のパネルディスカッションのパネラーとしてお声掛けいただき登壇させていただきました。

参加者は教員の方や養護教諭の先生、通級の先生やソーシャルワーカーさんなどで、皆さん不登校支援について知りたい・勉強したいと思ってくださっている方ばかりでした。

第一部のパネルディスカッションは
・安城市不登校・ひきこもり支援ネットワークの堀直予さん
・病弱児復学支援看護師の大見サキエさん
・にじいろ子ども応援団の朝倉美佳さん
・フリースクールきのこより原田
の4名が登壇し、居場所の役割や大事さ、居場所で子どもたちがどのように過ごしているかなどをお話させていただきました。

堀さんの司会を中心に、大見さんは院内の役割、朝倉さんは子ども食堂での役割、原田はフリースクールの役割についてそれぞれ思い思いにお話しました。
たくさんの先生方を目の前にして舞台にあがるのはとても緊張しましたが、きのこのお子さんたち一人ひとりの顔を思い浮かべながら話すことができ、ありのままをお伝えできたかなと感じています。
子どもたちと毎日顔を合わせていると小さな変化を見逃してしまうこともあるけれど、あんなこともこんなこともあったと改めて言葉にしてみると、みんな本当に日々成長しているなあと実感しました。

第二部のグループワークでは、参加してくださった先生方と我々開催側の皆さんをグループわけし、不登校支援で大事にしていることや困っていることなど意見を出し合いました。
参加してくださっている方々は関心の高い方ばかりでしたので、否定的な意見は出ず、お互いの話をきちんと聞こうという姿勢を持っている方ばかりでした。私自身、フリースクールって学校の先生にはあんまりよく思われていないのではないか?と不安に思っている部分もあったので、温かい雰囲気の中でワークに参加することができ、安心できました。

ワークの中で印象に残ったのは、とある学校の先生が仰っていた「学校の中ではやれることに限界がある」ということでした。
子どもに近づきすぎる(気持ち的な面で)とコンプラで問題になってしまったり、親御さんにもどれくらいの頻度で電話をするべきか悩まれていたり。またせっかく仲良くなっても1年間しか担任することができなかったり、卒業後その子がどうなったかを知ることができなかったりと、熱心に見てくださる先生にとっては学校の制度上どうしようもないことにぶつかり悶々とするものを日々抱えられているんだなと感じました。
きのこでも、担任が変わることによって築き上げてきた信頼関係がリセットされてしまうという不安や、ようやく学校に少しずつ行けるようになっても行事等のイレギュラーがあると再び行きづらくなってしまうなどの相談を受けることもあり、それらは誰が悪いということでもなく学校のシステムの問題で、いわゆる「学校でやれることの限界」ということなんだろうなと感じました。

だからこそ、きのこと学校の役割分担は大事にしていきたいと感じたし、もっと学校の先生と蜜に連絡を取り合って一人ひとりの支援を大事にしていきたいと感じました。
先生方もひとりひとり事情を抱え、学校システムの範囲でやれることを考え、日々どうしたらと良いか考えてくださっていることが良くわかりました。
であれば、学校でやれることやれないことを明確にし、きのこでやれることやれないことも明確にし、どういう支援がその子に必要なのかをみんなで考えていけたらどんなに素敵だろうなと思いましたし、このセミナーに参加したことで、それは遠い未来ではないのかもしれないなと希望が持てました。

セミナーを企画してくださり声をかけてくださったネットワークの皆さんや、参加してくださった先生方に感謝をしつつ、今後のきのこの運営にこの経験を生かしていきたいと思っています。

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一般社団法人きのこ

一般社団法人きのこ

愛知県の安城市で小中高(20歳まで)のフリースクールを運営しています。主に三河地区のご家庭、お子様向けに「不登校」「引きこもり」「フリースクール」の情報を発信していきます!

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