学校に行かずに勉強するには?3つの方法と選び方を完全解説

学習

不登校でも勉強の手段はいくつもあります。その中で重要なのは、子どもの個性と目標に合わせた適切な手段を選ぶこと。しかし塾や家庭教師、通信教育など多様な手段の中から、子どもに合った勉強方法を選ぶのはとても難しいです。

今回は「勉強方法の選び方」について解説します。

みんなと勉強を頑張りたい子には塾がおすすめ

学習塾の中にも個別指導型・集団授業型など様々な形がありますが、学習塾をおすすめするのは以下のような子どもです。

・受験や進学など、勉強を頑張りたいだけの目標がある

・学校は苦手だけど、学校の友達は苦手じゃない

塾の特徴は、塾が成績を上げるための場所ということにあります。当然ながら受験や勉強方法、教材等に関する情報をたくさん持っていて、勉強をするために子どもが集まっている分、集中しやすい環境になっています。受験などの目標が明確であればあるほど、不登校でも塾に通う意味は大きいです。一人ではなかなか勉強できないけど、みんなとならできるという子どもは、塾に通うことでモチベーションを得ることもできます。

個別指導塾のような形態でも、同じ場所に子どもを集めている以上、学校の友達に会ってしまう可能性はあります。そうしたリスクを懸念しなくて良い子ども(例えば不登校の原因が学校の友達にない場合など)は、塾に通って同世代との交流を持つことは良いことだと思います。

集団授業の場合は、数十人以上の生徒が同じ授業を受けるため、学力が周りの子どもと近い水準にあることが前提になります。不登校で授業に遅れてしまったなどの事情があっても、他の生徒がいる都合上そうした事情への対応は難しいです。逆に学力や成績にはあまり問題がないという場合は、学習塾、その中でも集団授業型の塾に通うことができます。

高校生の場合は、通信制高校のサポート校などがあり、通信制の高校に通う高校生の自習をサポートすることができます。こちらは塾とは別のものですが、卒業を目指すために勉強に特化して支援をする場所という意味で近い役割を担っていると言えます。

自分一人で勉強を頑張りたい子には通信教育・オンライン教育・家庭教師がおすすめ

・学校の友達や他の子どもに会ったり話したりするのが苦手

・授業についていく自信がないので自分のペースで進めたい

子どもが不登校となる理由は様々ですが、周りの人間関係・友達関係に苦手意識を抱く子は少なくありません。周りの子どもたちと一緒に勉強するということが難しい場合は、通信教育・オンライン教育や家庭教師が有効な選択肢になります。(オンライン教育の中でも、Zoomなどを使って子ども同士を繋ぐような形式、また授業を遠隔で受けるような形式は、ここでは除きます)

オンライン教育は自分のペースでカリキュラムを進めることができます。以前のオンライン教材は、つまづきがあるとフォローができないなどのデメリットもありましたが、講師に質問できるサービスを合わせて用意されているサービスも増えています。さらに苦手な分野を自動で解析して要復習の内容を提示する機能などが登場し、全体的に品質が大きく向上しています。通信教育も、送られてくる教材を進めるだけで学校の内容に沿った学習ができるので、完全な自習に比較して教材選びの手間と精度にメリットがあります。一方で通信教育やオンライン教育を受ける場合ほとんどの学習時間が自習になってしまうので、一人で集中して勉強する習慣がない子どもには難しいです。

家庭教師は、他の子どもと一緒に勉強をする塾と、主に自習で勉強する通信教育やオンライン教育との中間にあります。先生がマンツーマンで指導することで、他の子どもに気を使うことはありません。また一人で自習することが難しくても、先生がついてくれれば机に向かいやすくなります。進度や定着度に合わせて指導内容を融通しやすいので、不登校の子どもに対応しやすいというメリットもあります。進学や受験などのわかりやすい目標がなくても、まずは自分のペースで勉強したいという子どもにもおすすめです。

勉強と他の活動をマイペースで頑張りたい子にはフリースクールがおすすめ

・進学や就職など明確な目標がまだ決まっていないので自分のペースで勉強したい

・学校の友達は苦手だが、同じような不登校の子なら一緒に頑張れそう

・勉強以外にも色々な活動に触れられるようにしたい

都道府県や自治体が設置する「適応指導教室」は、主に不登校の子どもが学校への復帰を目指すための場所です。授業の内容は様々ですが、全体的に学校への復帰を強く意識した指導内容や雰囲気になることが多いです。国語や算数など塾や家庭教師で対応している授業だけでなく、音楽や図画工作、体育、技術家庭科のような授業も含まれます。そして不登校の子どもたちが揃っているので、学校の友達はまだ少し苦手という子どもにも受け入れやすい場所かもしれません。またカウンセラーなど専門家を置いている場所が多く、不登校の心のケアに関わる機能を持っているのは塾や家庭教師にはない特徴です。

「適応指導教室」は自治体が設置する公的な機関ですが、民間事業者が設置するのが「フリースクール」です。公立学校とは違い民間で運営されるため、学校復帰への強いプレッシャーがなく、中には学校復帰は目指さないと明言しているフリースクールも多くあります。10名程度の子どもを預かる小規模なスクールが多く、設置者の想いを強く反映した運営が行われているため、教育理念や授業内容が非常に多様で、いわゆる学習指導については重視しないスクールも多いことに注意してください。

一方で学習指導に力を入れているフリースクールでは、明確な目標が定まるまでの助走期間として学習習慣がつくように一緒に机に向かう時間を取っていたり、まずは読書や言語パズル・数字パズルなどを楽しむ取り組みが行われたりする場所などがあります。さらに学習塾から新規展開したフリースクールも多く、個別指導カリキュラムを持っていたり、進路や受験に関する情報を多く持っていて、本格的な学習支援を得意とするスクールもあります。

本サイト「子どもいばしょナビ」を運営する「安城のフリースクールきのこ」も、個別指導塾教室長・キャリアコンサルタント資格保持者が運営する施設で、学習指導・進路指導には特に力を入れています。

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一般社団法人きのこ

一般社団法人きのこ

愛知県の安城市で小中高(20歳まで)のフリースクールを運営しています。主に三河地区のご家庭、お子様向けに「不登校」「引きこもり」「フリースクール」の情報を発信していきます!

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