不登校の子どもが増える中、愛知県内の公立小中学校に在籍する児童生徒のうち、2021年度のフリースクールなどの民間施設で指導を受けた子どもが525人いたことがNHKの取材でわかりました。
今回はこの報道について整理します。
愛知県の不登校、2021年度は過去最多の1万6959人
文部科学省が2022年10月27日に公表した2021年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、病気や経済的理由などとは異なる要因で30日以上登校せず「不登校」と判断された児童・生徒数が愛知県内の公立小中学校で1万6959人に上り、1991年度の調査開始以降最多となりました。都道府県別で見ても、東京都、大阪府、神奈川県に次ぐ4番目の多さです。
順位 | 都道府県 | 不登校児童・生徒数 |
---|---|---|
1位 | 東京都 | 2万3261人 |
2位 | 大阪府 | 1万8109人 |
3位 | 神奈川県 | 1万7253人 |
4位 | 愛知県 | 1万6959人 |
5位 | 福岡県 | 1万2299人 |
そのほか、文部科学省の公表データを基に愛知県内の不登校児童・生徒数について整理した記事はこちらです。
フリースクールなどの施設利用者数、2021年度は525人
今回、NHKが愛知県と名古屋市の教育委員会に取材したところ、県内の公立小中学校に在籍して学校以外のフリースクールなどの民間施設で指導を受けた児童・生徒は、2021年度は小学生で268人、中学生で257人、合わせて525人いたことがわかりました。
不登校の子どもが増える中、愛知県内の公立小中学校に在籍する児童生徒のうち、昨年度(令和3年度)、フリースクールなどの民間施設で指導を受けた子どもが525人いたことがNHKの取材でわかりました。
フリースクールなどの施設 愛知県内で昨年度500人超利用
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20230217/3000027696.html
愛知県教育委員会がフリースクールなどと会合を開催
同じNHKの報道の中で、愛知県教育委員会が2月17日にフリースクールなどとの会合をオンラインで初めて開催したとあります。
この会合では、はじめに県の担当者が「学校とフリースクールなどが連携することで誰一人取り残さないような支援につなげたい」と述べ、続いて岡崎市のフリースクールの施設長が、子どもたちのペースにあわせて自然体験などを通じて学びを深めていることなどを紹介しました。
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