こんにちは。フリースクールきのこの原田です。
最近いろんなところで目にする機会が多くなった「不登校ビジネス」という言葉。
基本的には否定的な意見として語られていることが多く、フリースクールとしてお金をいただいているきのことしては正直心に突き刺さるものがあります…
ということで今回は、この「不登校ビジネス」について、きのことしてのスタンスを書いていこうと思います。
「不登校ビジネス」って…
Twitterで「不登校ビジネス」を検索すると、次のような意見が多くみられました。
- 怪しい
- 金儲け
- 宗教
- 自称専門家
- 〇日で学校へ復帰!
…ってどういうこと?
親の不安をあおっているだけでは?
…うん、なるほど。
きのこも「あそこ不登校ビジネスだよね!」って言われているかもしれないですね…
(まだそこまで認知されていないかしら笑)
でも、そう言われればそうなのかもしれないとも正直思います。
きのこもお金をいただいていますのでね…
きのこの料金形態について
では、フリースクールきのこが怪しいと思われないためにも、しっかりときのこの料金形態をお話したいと思います!
利用料は1日3,300円、入会した月に年間登録料(4月~翌年3月)として11,000円いただいます。
登録料については、年の途中から入会された場合は月割りで請求しており、利用月の翌月に利用料として還元します(11,000円いただいたら、翌月に3回分無料でお預かりします)
きのこは月謝制ではなく、利用された日数分だけ翌月に請求するという形にしています。
事前予約の必要もありませんし、当日キャンセル料もかかりません。
「年間登録料」とは?
ここで、「ん?」と思われる年間登録料について。
この登録料はなんのためにいただいているのでしょうか。
フリースクールという性質上、〝卒業〟はあっても〝退会〟という概念がないと思っています。
卒業は、年齢(きのこは20歳まで)での卒業だったり、進学就職などできのこが必要なくなった時。
一方の退会、「もう行きません」とご家庭や本人がきっぱり決断したときに年の途中に起こりえるかなとは思います。
でも、これってつまり本人やご家庭を何かしらいやな気持ちにさせたときに生じる事案だと思っていて、そんなことはあってはならない…これから起こる可能性はもちろんあるけど、極力ゼロにしていきたい…
でも、こういうケースはあります。
「本人が今、外へ出づらい状況になっていまい、次いつ行きたいというか予測が立たない」
こうなったとき、「じゃあ、次いつ来るかわからないので、それまで待っていよう!」と何もせずに待ちますか?
それとも、「定期的にこちらから連絡をしよう。イベントなら来られるかもしれないから誘ってみよう!」という行動をとりますか?
この差が、登録料をお支払いいただくか否かです。
もう原田からの連絡は求めていないかもしれないし、ずっと連絡が来ることもご家庭は本当は望んでいないかもしれないな。
逆に、少しこちらからアプローチをした方が、あの子を一歩外に出す手助けになるかもしれないな。
このように、いつまでお子さまを責任もって支援するのか、年度ごとに確認する意味での費用として、きのこでは登録料をいただいております。
収益以上に大切なこと
フリースクールきのこの収益は、「利用料」「年間登録料」の二つのみです。
でも実際、きのこの利用者さんからいただくお金だけでは家賃のお支払いはできません。もちろん人件費の捻出も難しい。それでも、「子どもたちを支援したい!」という熱い気持ちを持っているスタッフが集まり、今のきのこは運営できています。
私が思うに、収益以上に大切なのは「そこに愛があるかどうか」ではないかなと思っています。
大切な子どもを預けるとき、やっぱり支援者には愛を持って子どもに接してほしいと思いますよね。
私自身も、息子を保育園に預けていますが、ただただ基本的生活のお世話をしてもらえるだけよりは、子どもの成長にあった遊びや生活の手助けをしてくれていたり、その都度成長の報告をしてくれたり、愛を持って接してくれているなと安心できるほうが、預けていて良かったなと感じます。
だからきのこでも、少しでも子どもたちに変化があったり、うれしいことがあっりした時はご家庭に報告しますし、いただいている金額以上の価値を発揮しようと、日々試行錯誤して奮闘しています。
終わりに
ほかの不登校ビジネスと呼ばれる団体さんらも、きっと私と同じ気持ちで子どもたちやご家庭に接しておられるんじゃないかなと思っています。ただ、たまに本当に怪しく、料金もぼったくってくるところもあるみたいですが…
ただ、決して「不登校ビジネスなんて言うな!」ということが言いたいわけではありません。
私が言いたいのはただ一つ。
子どもや保護者の方にあったスタッフがいる施設をゆっくりと選んでもらい、「本当にここなら大丈夫!」と心から思った時に預けてもらえればと思っています。
コメント